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いきなりの「作品説明」の前に、先ずは手始めに簡単な自己紹介から、させていただきます。私は生まれも育ちも山口県内で、そして今現在も山口県内に在住している女性です。実は同い年の主人とは、同じ大学の建築学科で知り合い、主人は主に建築の「意匠設計」を専攻し、私は主に建築の「構造設計」を専攻し、その後、縁あって一緒になりました。主人と二人で立ち上げた「一級建築士事務所」で、私は構造設計部門を担当し、構造力学上の数字と格闘の日々を過ごしてきました。その反動からか？より情緒的な世界に憧れを抱くようになり、「仕事以外の気持ちが和むような何か」を探し求めていたところ、縮緬細工（ちりめんざいく）の世界を知りました。とは云うものの、右も左も全く知らない世界なので、独学という訳にはいきません。知人にちゃんとしたお師匠様を紹介してもらい、ちりめん細工の世界に足を踏み入れました。振り返れば今から２０年前のことです。そのお師匠様の拘りは、使用する布は、主に「古布ちりめん」でした。習い始めた当初は、使用する布は、「古布ちりめん」が当たり前と思っていたのですが、時代が進むにつれて、古布ちりめんが段々と手に入りにくくなった今現在、肝心な布の入手には苦労しています。太平洋戦争以前と以後では古布とまではいかなくてもちりめんの質が変わりました。見た目だけではなく、作品の出来映えに随分と差があることを、つくづく実感しています。今まで手許に収集してきた古布ちりめんは、大切に使用していきたいと思っています。前置きが随分長くなってしまいましたが、今回掲載させていただいた作品は、身体は絣、着ているちゃんちゃんこは古布ちりめんです。タイトルは「うさぎの冒険」ですが、高さは11ｃｍです。うさぎの身体は絣を、ちゃんちゃんこは古布ちりめんを使用しています。足元は、ワイヤーを黒い和紙でくるんで作りました。次回では、女の子の立ちうさぎを予定しています。ペアーがとてもかわいいです。よろしくお願いします。